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まずは、仕事にかける時間がどの程度かを改めて整理してみました。仕事は、人生の大きな割合を占める（1/3とか半分とか）といわれますが、実際どうなのでしょうか。

2018年のOECDの調査によると日本人の平均睡眠時間は7時間22分（実は調査対象国で一番短い！）です。そうすると、活動時間（起きている時間）は1日16時間38分、年間約6000時間。経団連の2018年の労働実態調査では、正社員の年間労働時間の平均は1998時間ですので、確かに年間では約1/3が仕事ということになります。

また、年間休日数の平均は120日程度（仕事のある日は240日程度）のため、仕事のある日は平均8時間10分程度を仕事に費やすことになる。これは1日の活動時間の50％弱にあたります。

やはり、とても大きな割合を占めることは間違いなく、この時間の使い方が人生を豊かにしてくれることも間違いないでしょう。

では、多くの方はその時間を、どのように使っているのでしょうか。2019年の内閣府「世論調査」では、以下のようなことが働く目的となっているようです。




年齢別では、１８歳～２９歳で「お金のために働く」人が６５.１％、３０歳～３９歳では７２.２％と、若い世代の方が、より金銭面を働く目的としている人が多いようです。

私も、お金を得ることが仕事の目的の一つだとは思っています。しかし、「お金のために働く」人がこれだけ多いのだということを改めて考えれば、お金以外の目的をしっかり持つことで、周囲と差を付けることができるのではないかと気付かされます。

一方で、厚生労働省の「平成30年若年者雇用実態調査」によると、企業側が正社員の採用にあたり重視する点は、以下のようなもの。



いわゆる、「性格スキル」と呼ばれるものが多いですね。やはり多くの企業が、意思と行動力さえあれば、専門的なスキルというものは入ってからいくらでも身に付くと考えているということでしょう。

ですから、多くの企業では、人柄や熱意を優先します。例えば「ABEMA」の運営や国内トップシェアを誇るインターネット広告事業を展開しているサイバーエージェントさんなどでは、「素直でいいやつ」を採用方針にされています。シンプルでわかりやすいですね。

そうした力の高い方は、いずれ仕事にお金が付いてきますし、さらには生きがいやモチベーションでさえも、全力でその瞬間を追い続ければ、後からついてくるものだと私は考えています。

私たちが追い求めたいことも、「生徒・保護者のために」全力で、仕事を楽しむことです。

生徒の成績を向上し、あるいはモチベーションをアップし、少しでも明日を生きる活力を与える存在になってくれるのに必要なのは、決して肩書や学歴などではありません。その瞬間、その仕事を全力で楽しむことです。その想いは、必ず授業を受けている生徒にも届きます。

実際GAINでは、アルバイトの講師でも、親御さんや生徒から高く評価していただき、指名を受けている講師がたくさんいます。

その瞬間を本気で楽しんでくれる人であれば、きっと人の心を動かし、未来を切り開くことができると思います。

ですから、私自身も、何かに迷ったとき、大変なとき、常に自分自身に問いかけるようにしています。今この瞬間、「生徒や保護者のために」全力で楽しんでいるか、と。「お金ではない何か」は、働く時間、本気で頑張る時間そのものの中にあるのだと思っています。

少しとりとめのない話になってしまいましたが、少しでも何かのきっかけになれば幸いです。