入試直前の学習

「この教科が苦手…」「この単元が難しい…」
勉強をしていく中で、多くの人が直面することではないでしょうか。その克服のためにこれまでも勉強していたかと思いますが、その克服に向けての重要な2点を記載します。
➀苦手分野を具体化する
➁その分野だけを学習する時間を確保する
➀について「数学が苦手…」だけでは、何を勉強すれば向上出来るか明確ではありません。
「数学が苦手→数列が苦手→数列の漸化式が苦手…」という風に具体化することで、やることがハッキリしていきます。
こちらに関しては、自分が日々勉強しながら感じている「主観」と、模試の成績表などに示されている「客観」を参考にしながら絞り込んでいきましょう。
次に、➁について「この日の数学は数列の漸化式だけを3時間学習する」というように、あらかじめ学習する内容と時間を決めておきましょう。
何かを克服したいときは、様々なものに手を出したくなる気持ちを一旦押さえて、克服したいものに絞ってやることが効果的です。

当たり前のことですが、テストには制限時間があります。
そのテストに対して、事前に戦略を立てておくことが重要です。ポイントは「時間配分」と「解く順番」です。
石川県の公立入試では全教科50分、大学入試では各大学、教科毎に時間が異なります（金沢大学の英語は90分など）。
まずは自分の志望校に対するボーダーラインを把握し、その点数を時間内にクリアするためにはどの問題を確実に押さえるべきか、逆にどの問題なら落としても大丈夫か、過去問を参考にしながらあらかじめ戦略を立てておきましょう。
例えば、石川県の公立入試の社会は地理・歴史・公民がバランス良く出題されます。取り組み方の例として、記述以外の問題をまず終わらせて、記述問題をじっくり取り組みたいからそれ以外を25分で解いておくといった配分と順番、又は得意な地理を先に解いて一定の点数は確保しておき、苦手な歴史は最後に取り組むなど、自分にとって最大限の力を発揮できるような解き方をいくつか想定しておくことをお勧めします。
どんな物事にも言えることかと思いますが、「入念な事前準備」と「複数の対応策」を考えて臨みましょう。

「志望校に合格したい！」という願望と「合格できるかな…」という不安が入り混じった気持ちの受験生が多いのではないでしょうか。
試験本番で最高の結果を出したいという思いは誰しもが持っているかと思いますが、自分自身を追い込み過ぎてしまうと視野が狭くなってしまい
多面的に物事を考えることが出来なくなる可能性があります。
スポーツの世界では、最高のパフォーマンスが発揮できる状態を「ゾーンに入る」と言いますが、
ゾーンに入っている状態とは「集中している」ことと「リラックスしている」ことです。
試験中、行き詰まった際には一旦俯瞰して「問題を楽しむ」視点を持って再考してみるのはどうでしょうか。
これまでやって来た努力や経験を裏付けとし、自信を持って臨んできてください。